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京大馬術部 厩舎日記 kyodaiuma.exblog.jp

毎日のしるし


by kyodairiding

タロウ

遅くなりましたが、1週間前に河内長野は住吉神社でお祭りがありました。
カオスでした。どうしようもない混沌が、しかしほとばしる情熱が、そこには、たしかにあったのです。

私は「タロウ」なる名前の馬を担当することになりました。
私は彼とともに神社に残り、見つめあい、ときに家族連れや老夫婦の視線にさらされながら、いただいたお弁当を食べ、また見つめあいました。見つめ合うことに飽きると、私はつぶやき、他のメンバーの様子を想像し、一抹の寂しさをおぼえました。やがて一息つくと、また見つめあいました。それだけで私はよかったのです。陽光の中で、時は、ゆっくりと過ぎてゆきました。
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↑タロウくんです。とってもやさしい子でしたね。ええ。
タロウ_f0161323_21315556.jpg

こんなこともさせてもらいました。ありがとう、タロウ。

そんなこんなでやってきた私の出番(出番はテキトーでした。やりたきゃどうぞ、という感じでした。ちなみに馬は10頭ほど、曳く人は40人くらいいました。)。
・・・ッ!?今回のお祭りは一味違いました。
駈けるのです。曳きながら。境内約50mを往復で。
しかも町内のおじさんが馬のおしりを叩いて囃し立てているではありませんか。危ないですよ。
ええい、ままよと「ナガラ」号を曳き、駈けてみました。100m14秒くらいの速さで。
すると出るではありませんか、駈歩が。そのときには、恥ずかしさも消え去っておりました。

出逢いがあれば別れもまた避けられぬものです。馬運車に積み込まれたタロウは、一度私に振り向くと、穏やかな微笑を浮かべ、「また、曳いてくれよな。」と語りかけてきました。
私は、「また、次の祭りで逢おうな。」と微笑みがえしました。
巡る季節に、想いを託して。
Commented by maria at 2010-10-19 05:53 x
鼻血を出してたナガラ号。あの子も優しい子でした…。また会おうず!!
Commented by Javalousty at 2010-10-21 22:02 x
美文ですね。どなたが書かれたのでしょう。気になって夜も眠れません。
Commented by maria at 2010-10-22 19:40 x
おめえだろっ!!(ドカッ、バキッ、ボコッ)(笑)
Commented by Shoda at 2010-10-26 15:04 x
>Javalousty
文豪Jovelousty氏を知らぬとはおぬしさてはに*ほと同種か!!?
>maria
こーわっ。笑

Commented by Javalousty at 2010-10-27 23:44 x
本日10月28日をもちまして、JoveloustyとJavaloustyは融合しました。末永いお付き合いを。
by kyodairiding | 2010-10-18 21:58 | 日記 | Comments(5)