全学を終えて
全学を終えて感じたことを、自分が忘れないようにするためにも書かせていただこうと思います。
初めての馬事公苑は、半端ない数の虫、半端ない数の他の馬、運動できる時間・場所が限られてる(総合のコースで運動するしかなかったり)、馬場の隣が道路で車ががんがん走ってる、寒いなど、かなりハードな環境でした。
というか三木が優しい環境すぎるのでしょうね…。
今まで三木に甘えきっていた私も怖気付いてしまい、馬も同様で、心ここに在らずといった様子でした。
27日の昼前に到着し、夕方に運動したのが馬事公苑での最初の運動でしたが、時間帯が悪かったのもあってとにかく虫・虫・虫でまともに運動できたものではなく、最悪なスタートを切ってしまいました。
28,29日は多少は慣れてきたものの、大勒に頼って力ずくで抑え込まないと今にも暴れ出しそうで、コンタクトも何もあったものではなく。
30日は、運動が足りないと暴れる馬なので試合前日ということもあり朝と夕の2回運動しましたが、どちらも全然駄目でした。
馬がテンパっている時はよくそうなるのですが、左→右の踏変で暴れ出すようになっていました。
試合当日は早朝に一度出して運動したのですがその時も絶望的で、あーこれは良い経路を回るのは無理だな。なんとか暴れないように回り切ることだけ考えよう…と思っていました。
しかし出番前の準備運動になると急に嘘みたいに落ち着いてくれました。
待機馬場に入っても同じで、左→右の踏変はまだ不安が残るものの、比較的自馬場に近い状態で運動できました。
夏学が終わってから3ヶ月半、人馬ともにかなり成長できたと思うのですが馬事公苑に来てから全くもって退化していて、この3ヶ月半無駄だったのかとやるせない思いだったのですが、最後の最後にやっと成長した姿で運動できました。
そのまま経路に入って、馬とのやり取りを維持したまま笑顔で回り切ることができました。
結果は52.027%で、スポーツデーが爆上げだったことを考慮すると、自己ベストは更新できました。
ミスはたくさんありましたが、
速歩の巻乗りや肩内はまだできるから頑張ろう!、駈歩ハーフパスとピルエットで点を取るのは無理だけど、その後の蹄跡上での踏変は得意だから絶対にミスをなくそう!
などの目標は、ある程度達成できました。
ミスはたくさんあったので最高の経路なんかではないし、53%取りたかったので悔しいですが、一応自己ベストは更新できたし、何より馬事公苑に来てからずっと心ここに在らずだった馬が、最後の最後に自分の手元に戻ってきてくれて、3ヶ月半で成長した姿を見せてくれたことが本当に嬉しかったです。
帰りの馬運車も、初めて1人で積み込み一発成功することができました。(恥ずかしながら今まで基本2人曳きでした)
思い残すことは全くない!といったら嘘になりますが、やり切った感はあります。
馬にとっても私にとっても、本当に本当にいい経験になりました。
全学出場できて良かったです。本当にありがとうございました。
他の馬より遅くなりましたが、けやきもやっと後輩に託せます。
もっともっと成長を見せてくれると信じています。
最後に、応援に来てくださったみなさま本当にありがとうございました。
OGの山口さんが撮ってくださった写真が素晴らしすぎるので載せます。ありがとうございます、家宝にします。
二年間本当にお疲れ様。大変だったね、ほんと。
大変だった分だけやっぱり感動もひとしおですね。
けやきやいろんな人に感謝です。
ありがとうございました。
私が彼の責任者だったと名乗るのはおこがましいですが、少しの間でも関わった馬が活躍してくれているのを見るのは本当に嬉しいです。
今後も元気に(やんちゃさは控えめに)頑張ってくれるのを期待しています。
来てくださって本当にありがとうございました!
見ていただけてすごく嬉しかったです。
初代けやき馬匹日誌を発見した際、別のノートを付け足してまで毎日の様子が細かく書かれているのを見て、けやきは本当に大事に丁寧に扱ってもらっていたんだなぁと感じました。
2歳で来たばかりといういちばん大切な時期に、OGさんがしっかり面倒を見てくださったから、いまのけやきがあるのだと思います。
けやきはこれからもどんどん成長すると思うので、ぜひまた見にいらしてください。
ありがとうございました!